太郎山、頂上−2℃、猛吹雪

今日でいよいよ2月も終わりだ。いつものことだが、やはり2月は短い・・・。
午前5時前に起床し、先日、東御市後援で、佐久の勤労者福祉センターで、講演があった大分県のお百姓さんの「赤峰勝人」さんの「にんじんから宇宙へ」を、読み始める。土作りは堆肥から、江戸時代は、下肥が高い値段で取引されていたとのこと・・・。

朝5時30分頃に、雨がパラパラと降り始めたものの、コウモリをちょこっと、さしながら登る程度で良いかと思い、軽く考えて、さっそくに出かけた。下から太郎山の頂上付近方向を見ると、雲が一塊となって渦巻き、かなり大荒れになっているように見えた・・・。

表参道入り口付近で、布施さんがいつものように待っていた。春から秋の山菜シーズンに使用する、家から探し出してきた卓上コンロをぶら下げて待っていた・・・。
いつでも使えるように、私の車の中に入れておいてくれとの事・・・。

家の近くで、頂上付近を見上げたときに、嫌な予感がしたので、今日は、長靴履いて登るのが良いのではと提案するも、布施さんが「大丈夫だ今日は晴れるよ・・・必要ないよ・・・」との弁だったので、穴の開いたいつものズックで気軽に登る事にする・・・。

登り始めたら、途中で「霙(みぞれ)」に変わり、頂上に進むにつれて、だんだん、本格的な雪になってきた。嫌な予感が的中し、見事、長靴の世界になってしまった。見る見る間に、頂上付近は4〜5センチくらいの積雪となってしまった・・・。 これで、下りは2〜3回の転倒を覚悟せねばならなくなった・・・。

頂上は、雪が降り続き、強い風と共に吹き荒れる「猛吹雪」状態となる・・・。社務所の前だけは、風がなく静かだ・・・。
社務所の縁側で、春原さん、酒井さん、布施さんらと、2〜3杯のコーヒーを飲んで、しばらくすると、社務所の上が急に明るくなってきて、一瞬、スーッと晴れ渡ってきた。なんだか一番条件の悪いときに、上まで登って来たような気がする・・・。

下りは、春原さんが3〜4回滑り転倒、私が1回転倒。 この時期の積雪は、雪そのものより、下の地面の塗れた土がペースト状になって滑りやすいような気がする・・・。

転ぶのではないかと、ひやひや下るが、無事に降りきって、胸をなでおろして、ほっとする・・・。下から山を眺めると、三分の二くらいの上部だけが真っ白になっていた。