寒波により急激に冷え込んできた師走

今日あたりから、かなり冷え込んで来たような気がする。やっと、師走らしくなってきた。

少しずつ巷があわただしくなってきて、慌て者が事故を起こし、我が事務所にも連絡が結構入るようになってきた。
大体が事故を起こす方は、決まってしまっているのだ。ほぼ、同じ顔ぶれのメンバーがいつも事故を起こしている。
そのつど、次の満期の時は断ろうと思っているのだが、ついつい、そのままになってしまっている・・・。

今、保険代理店は、事故を起こす客を持っていると、恒常的に支払いが積み重なり、「損害率」という数字が悪くなり、ついには、代理店手数料にマイナスとして跳ね返ってくるしくみになっている・・・。

また、昨日から今日にかけて、上田市内のH氏という客が、少し前に「以前頼んでおいた傷害保険ですが、契約をしない事にする」と私に言って来たのに、「契約をお願いしてあるはずだから・・・」と言って、私や保険会社に、がたがたと騒いできている・・・。年齢的には、まだ70歳前だと思うのだが、ボケているのかもしれない・・・。

先日、奥さんが転倒し、左足を捻挫をしたので、保険金がもっと出るはずと思って言って来たものだ・・・。既に、Nk社に目一ぱい「傷害保険」に入っているのだが・・・。まことに恐い客だ・・・。

というのも、少し前に、「傷害保険」に加入したいと自分から言って来た客なのだが・・・。もう既に、ある保険会社に限度額目一杯に入っていて、どこの保険会社でもいいから、まだ入れるのなら、奥さんの保険をもう一本入れさせてくれと、当初、言っていたのだが、その後、「もう、NK社で既に1本入っているから、入らなくて良い事にしたよ・・・」と加入を断ってきた客だ・・・。それを、奥さんがここで、転倒事故を起こし、捻挫をしたものだから、保険金欲しさに、断っていないと言って来ているのである・・・。

このような不景気な時には、典型的な保険金目当てのこのような客が出現してくる。
言葉は悪いのだけれど、手っ取り早く稼ぐのに、「傷害保険」は、ほんとうにいい手段だからだ。

普通のお客さんは、こちらから保険加入を強く勧めないと入らないのだが、この手の客は、自分から進んで保険に入りに来るのだ・・・。

今、保険会社に「代理店さんがうまくやってくれなかった・・・」というような事を客が申告してくると、保険会社は、その契約だけでなく、その他の契約までも、きちんとやっているかどうか調べ始めて、どこかに代理店のアラを見つけ、なんらかの「処分」を言ってくるのだ・・・。
だから、新規の客は、よくよく選んでから、契約を取り交わす事をしないと、とんだ代理店の「命取り」の話になってしまう・・・。

代理店には、客がいくらモノを言っても良いが、お客様から保険会社へ直接モノを言わせないようにしておかないと、とんでもないことになる可能性がある・・・。
また保険会社の社員も、この時とばかり、代理店のつまらぬ「アラ捜し」を始めてくるのだ・・・。格好の餌食にされないように常に注意して仕事をしなければならない・・・。

今回のこのH氏という客だけは、私の「眼力」がなかったような気がする・・・。自分から保険に入りたいという客は、逆選択という意味で、前から、保険業界では要注意の客のはずなのに・・・。

もし、今回の事が大きくならなくて、来年まで、私が保険代理店を続けていられるならば、もう、このH氏とは、こちらから、お別れを宣告するという事になる・・・。