虚空蔵山に登る、雪は兎峰近辺と頂上周辺20センチくらい

座摩神社(ざますりじんじゃ)経由、兎峰〜虚空蔵山と久しぶりに「急坂コース」に挑戦・・・。

スーパー西友の北側の山の麓にある墓地の共同駐車場に車を停め、墓地の真ん中を突っ切って、山に入り、途中から林道に入る・・・。

以前、冬場に墓地の切り株と林道脇の独鈷で、「エノキ茸」の株を大量に採った事があり、独鈷に気を配りながら、座摩神社に向って行く・・・。

座摩神社から鉄塔までは、普通の整備された登山道を行く・・・。

「兎峰」手前直下の登りが、急勾配のジグザグな道となる・・・。
わずかな距離なので、ばてるところまでは行かない・・・。
目の前の足元だけ見て、もくもく登る・・・。

兎峰周辺は、すっかり雪に覆われ、危うく長靴がうずまりかけた・・・。
20〜30センチくらいの積雪で、兎峰は、動物の足跡だけあり、この冬、まだ誰も登った跡がなかった・・・。

藪が雪に覆われたこの時期に、普段行けないところに首を突っ込んでおくと、いろんなルートが見えてくるように思う・・・。

虚空蔵山登山道には、二〜三日前に誰か登った足跡があったが、他に誰も登った跡がなく、誰にも気ずかれないし、恥ずかしくないので、「ワあっ・・」と大声を出しながら元気に登っていく・・・。

送電線の鉄塔の西側斜面にトラバースルート(けもの道?)があつたので、ちょこっと踏み入れてみると、熊の糞跡があった・・・。どうやら、秋遅くか、年末の物らしい・・・。

TDAMさんが昨年言っていたが、兎峰から下の林を見下ろすと、熊の捕食場が樹上に作ってあるのが、あちこちに見渡せて、これだけ熊が活動している場所があるんだというのが良くわかったと言っていた・・・。

結局、熊のほうが人間を先に感知し、人間を避けて、藪の中に潜んでしまうので人間と熊が出会うという事はめったにないという事が良く分かる話だ・・・。

NPO法人モンキーマジック代表・小林幸一郎さんの「見えないチカラ」を読了。
人間はどのようにして失意と絶望のふちから、明日への希望へと変えて生きて行かれるのかが、彼の失明となるまでの体験談を通して、書かれている・・・。

高校生の頃から、岩登りを通じて、<大人がムキになるっていいなあ・・・>直感的に自分の世界の入り口を見つけて行った・・・・。

アメリカのヨセミテに行き、クライミングのメッカで登りたい一心で、資金を作るためにアルバイトに明け暮れる大学生活。
そして、大学卒業後、アウトドア用品会社での活動。何でも手に入る便利な時代、幾らでも効率的な旅が出来る時代、痒いところに手が届くサービスが当たり前の時代だからこそ、不便でちょっと過酷なツアーが人気があり、彼を必要とした・・・。

そして、仕事に没頭している真っ最中に「失明」の告知をされる。

どこの医者も、心を通してでなく、単なる一症例としての個体としてしか自分に接してくれなかったが、所沢の国立身体障害者リハビリテーションセンターロービジョン・クリニックの眼科部長梁嶋医師・久保先生から、

「あなたの人生でしょ、あなたがやりたい事をやりなさい・・・。あなた自身の生き方を見つけ、あなたの人生を生きるのです・・・。あなたがやりたい事をやれば、私たちや、あなたの周りに居る人たち社会のしくみが、あなたが必要としている事をきっと支えてくれるはずです・・・。」

と言われた事をきっかけに、霧の中から晴れ間の方向に向うようになり、「どう生きたいのか、やりたい事は何なのか・・・?」を自問自答するようになる。

その後、ハワイに行き、ビジネスのきっかけをつくったが失敗、新しい事でまだまだ出来る事があるはずだと思い、次に、ガラパゴス諸島に行き、次の島に向う船に乗り、次の新たなる目標に向う自分と重ね合わせ、コスタリカに向う・・・。

「出かけていけば何かに出会う、留まっていては新しい出会いは永遠にやってこない・・・」

自分が暮らしている安全な場所から、多少無理しても、今まで行った事がない土地に行ってみる事で、視野も広くなり、気持ちも一回り大きくなる・・・。

そして、大変目にあった旅のほうが何故か印象に残り、エネルギーが蓄えられ、人間も強くしぶとくなるという・・・。

そして、障害者にアウトドアを通じて、自立への手がかりを見つけてもらう活動を、NSCDというスキーを障害者に教える団体と係わりをもつようになり、全盲でエベレストへ登頂したエリック・ヴァイエンマイヤーと知り合う事となる。
(エリックは、全米の小学校の教科書に載っている人らしい・・・)

そして、エリックに会いにコロラドに出かけていく・・・。
これが彼の決定的な人生の転機となり、アフリカ最高峰のキリマンジャロ(5895メートル)に、エリックらと登る事となる・・・。

キリマンジャロで出会った友達に、十数万人の従業員を抱え、世界180カ国でブランド展開をしているユニリーバ・グローバルのCEOのポール・ポールマンがいた・・・。
ある日突然、ポールから電話があり、来日しているので、イギリス大使館の夕食会に招待される・・・。そして、イギリス大使を友人として紹介される・・・。

「想像を超えた出会いが人生には待っている、だから、人生は面白い。動けば新しい出会いがある。」
という彼の確信・哲学に繋がっていく・・・。

見えないチカラ 視覚障害のフリークライマーが見つけた明日への希望

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全盲のクライマー、エヴェレストに立つ

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