太郎山頂上、-3℃、下界は-9℃逆転現象発生

午前4時35分、太郎山中腹の表参道の石の鳥居をくぐったら、急に、生暖かい空気が感じられた・・・。
ここは裏手側からの空気と表側の空気がぶつかるところなので、裏側の空気が生暖かい空気だったというわけだった・・・。
そこから頂上まで、額からひたたり落ちる汗と共に、体はすっかり汗ばむ事となった・・・。
案の定、頂上の気温は、下界よりも、かなり暖かい空気に包まれて、下界よりも、6度も高かった・・・。
昨日、NHKニュースでは、立山黒部アルペンルートの除雪が、立山の「室堂」目指して始まったらしい・・・。
節分も近いし、春の訪れを間近に感じられる季節に入ったという事かもしれない・・・。

「冬来たりなば、春遠からじ」という、まだまだ、極寒なので、冬のど真ん中だけれど、春が待ち遠しく感じられ、直ぐそこまで春は確実にやってきているらしいという、わくわくした季節になったということかもしれない・・・。

空気といえば、四十八曲がりの途中と、緑が丘コースの途中には、近くの豚舎の臭気を感じて、せっかくの山のいい空気が台無しになってしまいそうな場所があり、いつも、その臭気には閉口する・・・。

現在、表参道の積雪は、だいぶ融けてしまい、20丁から上部だけが残っている・・・。
昼間に融けた雪が夜間に凍結して、意外なところにアイスバーンが出来ているので、この時期は、下りには要注意だ・・・。

それでも、お尻から滑って転ぶのは、まだケガは少なくてよいが、アイゼンを着けた状態で、つま先が地面の突起物に引っかかり、頭を前に転倒していくパターンは、最悪のケースが想定される・・・。
2〜3年前に、16丁付近のS字状カーブで、設計士のTAKEUさんが下りで、前のめりに前方の木に突っ込み鎖骨骨折をし、入院騒ぎとなったのが記憶に新しい・・・。

そんな事もあって、私の場合は、この山ではアイゼンは着けない事にしている・・・。

しかし、自分自身も以前、社務所前の長い下り坂で、気がついたら、空を見て上向けにひっくり返っていた覚えがある・・・。
とにかく一瞬のことなので、何が起こったのか自分でも分からないが、後で、よくよく考えると、下りに気持ちを集中させていないで、何か考え事をしていたり、感傷に浸っていたり、下る事自体に全神経を集中させていない時に、一瞬の内に転倒事故が発生しているような気がする・・・。

だから、何か考え事や悩みが有る時は、神経を「下るという行為」に集中できなくなるので、最初から山には行かないほうが懸命だという事になる・・・。
これは、車の運転にも同じ事が言えそうだ・・・。「運転するという行為」に集中出来ない場合が事故に結びつき易いという事となる・・・。