久々に虚空蔵山に登る、−7℃、早春の朝の冷え込みが心地いい

今日は、どうも、昨晩から携帯の電源が入っていなかったので、4時に目覚ましが鳴らず、いつもより遅く起きてしまい、人があまり行かない、西上田の虚空蔵山に行くことにした。

午前6時ちょうどに、上田バイパス経由で、西上田のスーパー西友付近の山の手側にある「墓地」前の道路の広い場所に、車を置き、とぼとぼと歩き始める。いつもだと、もう太郎山から降りて来て、「愛昇殿さん」の駐車場にいる時間だ・・・。

目の前を、新幹線の登り方面の車両が、太郎山の斜面のトンネルから飛び出て来て、上田駅の方向に向かって、かなりのスピードで、ゴーっーと通過していく・・・。

ぼちぼち、このところの暖かさで梅が少し咲き始めて来ている。段々畑の中を少し歩くと、なだらかな登りになり、10分くらいで、蚕の神様の座摩神社(ざますりジンジャ)に到着する。その昔、西上田の人々が「お蚕さん」でうるおった頃に建てられた神社だそうな・・・。

座摩神社(ざますりジンジャ)からの尾根筋の登りは、目の前の上田市塩尻小学校の子供たちの実習林のようなところだが、最初から、かなりきつい傾斜の感じがする・・・。座摩神社からは、神社に向かって、左の沢に入っていく道を鉄塔伝いに、岩鼻のピークにトラバースしていく「鉄塔ルート」のほか、「滝ノ沢コース」といって、沢伝いに、鳥小屋山と虚空蔵山のコルに出るルートがあるようだ・・・。

この神社の東北側の沢筋付近の林は、毎年、キノコ採り(株つの大物狙いの場所)に来る所だ・・・。毎年、入山者が多く、競争が激しい場所だ・・・。

この虚空蔵山の尾根筋の中間から、岩頭付近(兎峰)までは、ずーっと急な登りがえんえんと続く・・・。足場は上に登るにつれて、けっして良くない・・・。途中、左の沢筋に石ころが一面に堆積しているゴーロ状の斜面が目に飛び込んでくるのが印象的だ・・・。

明日は、早く起きて、いつもの「四十八曲がりコース」をのぼろうっっと・・・。

今日は、時間が遅かったので、岩頭(兎峰)止まりで、スープを一杯、うっすらと雪が積もった見晴らしの良い岩頭上で飲み、すぐに帰って来た・・・。もうこの時間だと、下に見える主要な道路は、通勤の車が徐々に増えてきていた・・・。

通勤の車に乗っている人たちは、まさか、今頃、こんな時間に、おかしなおじさんが、目の前に聳え立っている山の上の岩頭上で、心地よく、暇そうに、スープなど飲んでいるとは、誰も思わないだろう・・・。

遠く蒼い空のかなたに、北アルプスの山々と蓼科連峰がくっきりと見え、東からは、強烈な日の出も重なり、荘厳な気配にさせられた瞬間だった・・・。
(岩頭着が、午前7時ちょうど頃)

空間に突き出た軍艦の穂先に見える岩頭(兎峰)の南端には、白旗が今日も上田の街を見下ろして、ひたひたとはためいていた・・・。
この白旗を、時々、この岩頭に、上げに来ている人に、以前行き会ったが、この白旗が揺れているのを見る限り、どうやら、まだ、元気にしているらしい・・。

遅い時間から、いつものコースを登ると、「今日はどうした・・・」と、たくさんの人に、いちいち聞かれたりして、煩わしくてたまらないので、余り、人が登らない「虚空蔵山コース」を今日は選んだ・・・。

また、いつものコースだと、この時間から登ると、何人かの人と頂上で、必ず、お茶になり、次から次と人が来て、かなりの時間が費やされ、遅い上に、更にまた時間が長くなり、朝からだらだらとしてしまって、緩んだ気分に成るので、今日は、必然的に、人のいない別のコースを選んだ・・・。営業の一種と考えればこれはこれでいいのだが、どうも営業とは、無縁な人たちの集まりだ・・・。

暗い内に、早朝に太郎山に登るメリットは、第一に、人に、余り行き会わないで、登りだけに集中・専念できるからだ・・・。
人と一緒に登るのは、時によって、良し悪しだ・・・。
特に、親しい布施氏あたりと一緒だと、彼のお話を、こちらが長時間にわたり、頂上まで、いちいち聞かされるつらさがある。一方的に、人の話をこちらが聞くのは、昼間の営業時間だけでたくさんだ・・・。

明日は早く起きて、「四十八曲がりコース」をのぼろうっと・・・。