太郎山、−2,5℃薄雪が積もる頂上付近

午前5時現在、下界が+1℃、頂上−2,5℃駐車場にはkANAさんの車が一台、もう30分前には出発している感じだ・・・。

足元が昨日一日中降り続いた雨で、参道の路面がぬかるんでいる・・・。
せっかく、今日から新しい靴で登ろうというのに、靴やズボンの裾がドロドロになってしまうのがちょっと切ない・・・。

第一鉄塔付近で、いつも登ってくる帽子のおばさんを抜き去る・・・。

20丁付近でKANAさんが降りてくるのに出会う。「漬物を持ってきたから,車のところに置いておくよ・・・」と言って降りていった・・・。

この前も同じ事を言って、ツルヤさんに卸している漬物を、わざわざ、置いていってくれた・・・。なんと、あり難い事か・・・。

KANAさんの漬物は、ツルヤさんに置いてあるだけあって、味は素晴らしくおいしい・・・。

参道の上半部は、標高が高い為に、小雨でなく,雪が舞ったらしく、一面に白くなっていた・・・。
もう路面の凍結は、ほとんど融けて消えかけてきたようだ・・・。

この前の日曜日の夕方、本町の電気館で封切りになったばかりの「ウォールストリート」を観た・・・。

金融証券会社のトップとFRB幹部が、会議をする風景を写していたが、大きな証券会社も、いろんなしがらみの中で、あっけなく抹殺されて行く様子が良くわかった・・・。

結局、国の金を援助金として引き出すには、それなりの「大義名分」と「生け贄」が必要になるらしい・・・。

株や証券の利益を追いかけるという事は、決して、「投機」や「投資」でなく「ゲーム」なんだと役者に言わせているところが印象的だった・・・。

いかに人間の感情を入れないで、冷静に判断して、「ゲーム」を進めて行くかが勝負どころのようだ・・・。

インサイダー取引で儲けるだけ儲けて捕まり、儲けた金は捕まる前に他人名義でスイスに預け入れておき、刑務所に10年以上入っていた俳優が準主役だ・・・。

出所後、本を出版し、「投資を通じて自己の利益を追求する事が正当化された現代である・・・・」とか、いろんな事をこの俳優に言わせている。

結局、情報の川の末端にいる我々・庶民が軽快な音楽に合わせて踊り始め、利益を追いかけ始める時には、もう、バブルは弾け始める事となり、結局、我々・庶民はバブルの餌食となっていく・・・。

そして「買う」とか、「買わないで売る」とかいう事は、市場全体の気分や気配を読む事でしかないと言う事らしい・・・。

映画の全般を通じ、バブルの象徴とも言えるその昔(1630年代発生)の「チュウリップ・バブル」の展示版を写し続けていた。

また、最初とエンディングで、ニューヨークのビル群のラインを海上から見ると、株価の上がり下がりの曲線にピッタリと一致している映像を写しているのが印象的だった・・・。

マネーゲームの勝者が、庶民の生活のバランスを崩している現代に対するアンチテーゼの映画と言えるようだ・・・。

今現在も、投機資金が生活に密接な食料品の材料や燃料に入りこみ、全ての生活必需品の価格を吊り上げて来ている・・・。