凍てつく参道を今日もまた登る

少しの間、この寒さは続きそうな気配だ・・・。太郎山の参道も、凍てつき、ところどころアイスバーンと化してきている・・・。

夏の暑い太陽が恨めしく感じた頃が嘘のようだ・・・。

以前、太郎山の続きの虚空蔵山の頂上で、下から「藪こぎ」で、上まで登ってきた方と行き会った事があるが、今読んでいる、「残照の山々」を書かれた丹羽彰一さんが、まさに、この「藪こぎ」をやりながら登る方のようだ・・・。

残照の山々

残照の山々

丹羽氏は、たいがいの山々を、一般ルート以外から登られている・・・。
(関東の山々が多いようだが・・・)

中でも圧巻は、途中で雪に見舞われ、遭難寸前まで行ったり、熊らしき動物に遭遇し、動物の方から逃げて行ったり、いやはや、さすが、「藪こぎ派」の方らしいすさまじい話が何気なくいっぱい詰まっている面白い本だ・・・。

「藪」(=ジャングル)と悪戦苦闘しながら登るわけだから、きっと、一般ルートでは、絶対、得られない、原初的な山の魅力がある事と思う・・・。

太郎山についても、お客さんのID氏のように、一般ルート以外のところからピークをハントしている風変わりな、面白い方がどこにもいるものだ・・・。

誰もが登る一般ルートを、たまには外して、バリエーションルートから攻めてみるのも、変化があり、面白いものではないかと思う・・・。
ただ、丹羽氏ではないが、スリルと面白さがある分、危険と紙一重の世界だと思う・・・。

一般ルートを登る人から見たら、なぜ、あえて、未知の難しいルートから、悪戦苦闘しながら登らなければならないのか、不思議な世界だとも思うが・・・?

ようは、山の楽しみ方も、人それぞれで、千さ万別といったところか・・・?