自分に心地よい事とを幾つ持てるか

今は亡き、上田市内の千曲川のほとりに位置する小牧村のNISHIさん(旧陸軍の上田の中之条にあった、赤とんぼと呼ばれるを練習機に乗っていた元飛行教官)が、私に言っていた、「一日三笑」を、今、思い出す・・・。

君に贈る言葉は、これしかない「一日三回大きな声で笑ってみよう・・・」。いつも、気分の悪い顔、緊張した顔、しかめっ面をしていてはだめだよ・・・。

自分に心地良いこと、うれしいこと、楽しいことが幾つあるか数えてみよう・・・。これが幾つあるかで体も喜びの程度が違ってくるはずだ・・・。

3月の中旬、家の周りを散歩中、近所の東信地区の交響楽団の指揮者のT先生ご夫妻と出会い、「バイオリンの音色は体にとてもいい波長を出すんですよ、たくさん居るわが楽団のメンバーの中で、今まで、がんになった方は誰もいらっしゃいませんよ・・・」と言っていた・・・。

昨日、入院中の病院内のフロアーでも、弦楽四重奏の演奏会が夜、催され、久々にバイオリンやチェロの音色に触れたが、震えるようなバイオリンの音色は確かに心にスーッと入ってくるものがあったような気がした・・・。
そこで、今まで、幾つ、自分の体に心地よい事があっただろうかと、ふと考えてみることとなったのである・・・。

晴天の中、山に登り、アルプスの大展望を眺めて感動したときとか、小泉武夫さんの料理にまつわる面白話を読んだ後とか、キノコや山菜を山に採りに入り、そこだけ黄金のように光るキノコの群生に遭遇したときとか、寅さん映画を観た後とか、今まで、自分に心地よい感動と幾つ出会えてきただろうか・・・?